嫌なアイツ





片付けも終わり奥の部屋から鞄を取って来て外に出て電気を切り扉を閉め鍵をかけシャッターを降ろしまた鍵をかけ家の方を向いて歩き出した。


翔は何も話をしてくれず…

ただ二人無言のまま家の方向を歩いた。


家に近付くと翔が変な事を言い出した。



『俺さ…いつも考え事して歩いてるといつもあの家の前に居るんだよ…』

翔の指さす先には私の家があった。



まずい事に…



【愛莉ちゃぁ~ん!待ってたんだよ!】

と海莉と饗庭さんが門の前に立ってた。



なんでこんなにタイミングが悪いのか…


溜め息を吐いた…



『あの家って…』


私が…

そう…

うちの家だよ…


と答えると翔は驚いた顔をした。



驚いたのは私の方だって言うの!
しかもタイミングむちゃくちゃ悪いし!



門の前に着くと…


【翔さん?どうして愛莉ちゃんと一緒なの?】


海莉は翔に訊いた。


それを答えたのは饗庭さんで晩ご飯も二人で食べたって海莉に話をしてた。



海莉がまた余計な事を言った。


【ここで立ち話もダメだから家の中に入って少し喋ろう!】



海莉…

お願いだから…

余計な事はしないで