二つ目のブーケが出来上った頃に心配した饗庭さんが迎えに来た。
翔が鍵を開けてくれて饗庭さんがこちらに来ると…
「愛莉ちゃんこれって…」
饗庭さんは驚いた顔で私に訊いて来たから饗庭さんに海莉の式用ブーケと写真用ブーケだよ!
と笑って言うと…
「愛莉ちゃん…。本当なら愛莉ちゃんの方が先に結婚するはずだったのに…本当なら海莉が愛莉ちゃんのブーケを創ってるはずなのに…」
泣きそうな顔で言う饗庭さんに私は…
私が結婚する時は海莉にいっぱいブーケを創って貰うから大丈夫だよ!
そう言って笑顔で私は答えた。
結婚なんて…
私には有り得ない…
他の誰か?
と式を挙げるなんて
そんな事を思いながら饗庭さんのも見せると凄く喜んでくれた。
二人の姿を翔はただ黙ってみてた。
何か?
を思い出す為に…
饗庭さんは翔に私を家まで送る様に言って私の家へ帰ってしまった。
饗庭さんが居なく成りまた二人に成った
何故か気まずい…
私は時計を見て驚いた!
もうこんな時間!!
慌てて机の上を片付けてると翔が…
『そんなに慌てて片付け無くてもちゃんと家まで送るよ!』
と笑って言った。


