長野の家にも慣れ順調に仕事もこなし翔の事もほぼ忘れられた…

そう思ってたのに…



父からの一本の電話がきっかけで私は家に帰る事に成った。




えぇ~!!

海莉が妊娠した!!

饗庭さんとの子供を身ごもった!!



父の電話にビックリして思わず電話口で大きな声を出してしまった私だった。


父は耳が痛い…

そう言ったけど…



私にとって甥っ子ちゃんか?姪っ子ちゃんに成る子だよ!


その前に海莉が妊娠したと言う事実に私はビックリさせられた…


饗庭さんも海莉に逃げられない作戦に出たんだろうな…


そう思いながら父の話を聞いてた。



[愛莉。結婚式前に必ず家に帰って来るんだゾ!家族水入らずで過ごせる最後の時間なんだからな…解ったか?]

と父の声に…


結婚式には出るけど家には帰りたくない


そう言うと…



[お前は海莉の双子の姉だろう!一緒に過ごせる時間は後すこししか無いって言ってるのにお前は帰って来ないつもりなのか?]

父は電話口で怒鳴った。



父の怒鳴った声を訊くのは何年振りくらいだろう…


そんな事を思いながら私は適当に父をあしらい電話を切った