嫌なアイツ





私服に着替え私は海莉の所へ行こうと思ってた。


部屋をこそっと出て


階段を降り私は玄関へ向かった。



お手伝いさんに見付かり私は海莉の所へ行くと伝えもし私の事を訊かれたら海莉の所では無く部屋で寝てると言ってくれと伝えた。



私は靴を履き…



出掛け様とドアノブに手を掛けると…



『どちらに行かれるんですか?』

アイツに声を掛けられてしまった!



…………………。



最悪じゃん…



私はちょっと買い物へ行くと言ったら…



『僕も一緒に付いて行きますよ!』

笑顔で近付いて来るアイツに…



拒絶をした。


結構です。
一人で行けますから
ご心配なく…




そう言ったのに…



『そんな遠慮はいりませんよ!一緒に行きますから…』




違う!
っつて言ってんでしょう!
勘違い男が!!




私は大きな溜め息を一つつき…



海莉の所へ行くので付いて来ないで!

と言った。




『やっぱりね…。そうだと思ってましたよ…。そんな格好をして買い物なんて有り得ない話なんですから…』

とクスクス笑って言うアイツ…



……………………。


嫌なやつ!