嫌なアイツ





これが翔との最後の挨拶に成るなんて…


誰かが予測できたら良かったのに…




キッチンで食器などを洗い洗濯物を干し一段落した10時過ぎ頃…


携帯が鳴り観ると翼さんからの着信だった。
私は出るか?出ないか?迷ったけど…
電話に出る事にした



もしもし?

私が出ると翼さんが慌ててた。

どうしたの?

と私が答えると…



〔兄貴が交通事故に遭って今、僕の病院に運ばれて来た!愛莉ちゃんとにかく病院へ急いで来て!〕


…………………。


嘘でしょ?

翔が事故に遭うなんて…


〔愛莉ちゃん?愛莉ちゃん?ちゃんと聞いてる?愛莉ちゃんしっかりして!〕


私は翼さんの言葉を他人事の様に…

信じられず…



返事をして電話を切った。



そして…


インターフォンが鳴り出ると翔の叔父さんだった。

[愛莉ちゃん?翔が大変なんだ!]


叔父さんまで…


どっきりか?なにかなの?


私はロックを解除しますから部屋に入って来て下さい…

そう言って部屋のロックを解除した。



叔父さんは部屋に入って来てリビングへ走って来た。