嫌なアイツ






いつもの様に毎朝キッチンでお弁当と朝ご飯を作ってると珍しく翔が自分から起きて来た。


『いい匂い…。』

そんな事を言いながらキッチンへ入って来た翔につまみ食い禁止!と言いキッチンから出て行く様に言った。


翔はケチ!と言い私の側に居たカイザーとジュリアを呼びリビングへ行った。



私はお弁当箱の中に冷ましておいたご飯を詰めおかずを詰めた。


お弁当とお箸をナフキンで括りテーブルの上に置くと…


『いつもお弁当を作ってくれて有り難うな!俺、本当に嬉しいし毎日、愛莉のお弁当を食べれるから幸せ者だよな!』

翔はいつも言わない様な事を言った。



翔と朝ご飯を食べ翔は仕事に行く準備をしに寝室へ行った。



翔のスーツ姿にも慣れた私なのに…

どうしても目が行ってしまう…

土日以外いつも観てるのに…

その度に翔からからかわれ私は毎朝、ホッペを膨らまし拗ねるのが日課に成ってた。



今日も翔にからかわれ私がホッペを膨らませるとキスされ私は直ぐに機嫌が直ってしまった…

げんきんな私…

いつもの様に鞄にお弁当箱を入れ玄関まで行く翔をカイザーとジュリアで見送った。