私はひたすらお皿を観てた。
どう返事をすればいいのか?
なんて言い返せばいいのか?
解らなかったから…
ただ…
最悪だ…
その二文字が頭の中に浮かんで消えてはくれなかった。
私はお皿をテーブルに置き母の所へ向かって歩いて行った。
母に気分が悪いと言いに行く為に…
この部屋から出て行きたい一心で…
母は嫌な顔をしたけど…
「もう…。しょうがないわね…」
と言ってくれた。
私は嬉しくて!
ようやく解放されるようやく着物が脱げる!
と喜んだ。
私はアイツのご両親とアイツと翼さんに席を外す事を詫び広間から出た。
はぁ~
ようやく解放…
疲れた…
私は自分の部屋に戻ろうとした時…
『愛莉さん!』
またアイツに止められてしまった…
なんですか?
と振り返ると…
『気分を害したのなら謝ります。ですが本当に気持ちいい食べっぷりだったんですよ!』
こいつまだ言うの?
本当に嫌な奴!
私は何も言わず自分の部屋へ向かい部屋に入った。
はぁ~
疲れたよ…
私は着物を脱ぎちゃんと畳んで箪笥に直した。


