嫌なアイツ





着替えが終わり…


鞄を2個持ち私は寝室を出るとカイザーとジュリアにまた飛びかかられた。



今度はよろける事なく尻餅をつく事もなく私はリビングへは行かず玄関に向かった。

カイザーとジュリアは私の足に纏わりつき玄関へ行くのを邪魔してる様な感じだった。


カイザーとジュリアに伏せ!!
と命令すると二匹はその言葉に従った。

伏せをしたまま待つだよ!!
そう言って私は玄関へ急いだ。



玄関に着き鞄を一旦下に置き靴を履いてると…



『ただいま!』

と玄関の扉を開けて翔が帰って来た。



えっ!!


帰って来るの早くない?
それに電話するって言ったじゃない…



私は翔を観て目を丸くしてると…




『愛莉の事だから俺がお昼に帰って来る前に家から出て行くんだろうと思ったんだ。だから帰る前に電話するって言ったけど連絡なしに帰って来た。』



…………………。



『で?愛莉は今から何処にお出かけ予定だったの?』


翔に聞かれ私は咄嗟に晩ご飯の用意の為に買い物に…
と言うと…



『買い物に鞄を二つも抱えて行くの?愛莉って変わった子だね?』

と翔はクスクス笑いながら言った。