嫌なアイツ






なんで私?


なぜ私なのか?

全くもって意味が解らなかった。



〔兄貴が話してくれたのは本当に何でも美味しそうに食べる子を見付けて観ててその食べっぷりが気持ち良かったよ!と話してくれたんですよ…僕も一度その人に逢いたいと思ってました。〕



…………………。


翼さんに言われ…

ようやく…

理解した私…




あの時、母に無理矢理とは言え私は会場に引っ張られて行った。


ムカついた私はテーブルに並べられた料理を片っ端から食べて行ってた。

人の目を気にする事なく…



観てたんだ…



…………………。



私は急に恥ずかしく成った…


お皿を持ったまま下を向くと…



『別に悪い意味で言ったんじゃ無いんだから…気にする事は無いんじゃ無いですか?』

とアイツが言った。



あんたが良くても私は嫌なんだよ!!

そう思ってると…



〔兄貴は本当に気持ちがいいくらいの食べっぷりだったと言ってたし悪気があって僕に言ったんじゃ無いんですよ?愛莉さん?誤解しないで下さいよ?〕

翼さんのフォローはどうもフォローに成ってなく…


私をどん底に突き落とす言葉でしか無かった…