嫌なアイツ






翔はベットの横にある子機を取り何処かへ電話を始めた。



『夜分遅くに電話をして申し訳ありません…。哀川です…。翔です。本当に夜分に済みません…』

と丁寧な言葉で話す翔。

『海莉ちゃんは翼がちゃんと家に送り届けましたか?海莉ちゃんの事も心配だったので電話したんですが…』


翔は私の家に電話を入れてた。


『そうですか。無事に海莉ちゃんは家に着きましたか。解りました。それを聞いて安心しました。愛莉ですか?愛莉は今僕の家に連れて来てます。安心して下さい。』


翔はそう言ってではおやすみなさい。と言い電話を切った。


『海莉ちゃん翼がちゃんと家まで送り届けたみたいだから愛莉も安心していいからね。』

そう言って翔はお風呂に入っておいで…

と私に言った。



私が返事をしないと黙ってると…



『思いっきり泣いて疲れただろう?それに目だって真っ赤に成って腫れてるはずだから湯船に浸かってゆっくりしておいで!』

そう言った翔はお湯を張って来るからお風呂の用意をしとく様にと言って寝室から出て行った。



私は部屋に一人残され鞄の中に手を入れ電源を切った携帯を取り出し電源を入れた。