嫌なアイツ





『愛莉さんどうぞ?お好きな方を取って下さい。』

と皿を私の前に出し言って来た翔…



…………………。



『着物のままでケーキを取ると袖口が汚れますからね。』

笑顔で言われた。



思わず…

私は不覚にも胸が…

ドキッ!

とときめいてしまった…



あんな優しい笑顔をするアイツに…


私は不覚にもときめいてしまった。





私はチョコが乗ったお皿を受け取り…


いっただきまぁ~すとホークに刺し口を開けて食べてると…



クスクスと笑い声が聞こえて来た。



笑い声の方を観ると


二人がこっちを向いて笑ってた…



〔ケーキを本当に美味しそうに食べるんですね?〕

翼さんに言われ…



『なっ!翼、俺の言った通りだろ?』

とアイツが言った。



意味の解らない私は首を傾げると…




〔この間のパーティーの後で兄貴から何でも凄く美味しそうに食べる子に遭遇したんだ!って聞かされたんですよ〕

と言う翼さん…



???????


まだ言われてる意味の解らない私はまた首を傾げると?



〔愛莉さん?兄貴が僕に話してくれたのは貴女の事なんですよ?〕


………………。