嫌なアイツ




どう観ても…


笑える格好…

饗庭さんと海莉が笑うのも仕方がない…


借りたTシャツは私の膝近くまであっておまけにジャージはブカブカで裾を折り曲げてる状態…

足が短く見えてなんか変…


Tシャツなのに私の肘まで伸びてるし…



誰が観ても笑える私のかっこ…



まだ笑ってる海莉と饗庭さんに…


笑い過ぎ!!

と言うとまたあの二人はゲラゲラお腹を抱え今度は涙まで出しヒィ~ヒィ~言って笑い出した。


私は腹が立って来て二人に…
【そんなに笑うんなら晩ご飯抜きにするよ!】

と言うと二人は笑いながら…


《ごめんなさい!》


と謝ったけど…



まだ笑ってるし…


『愛莉?この二人はもうほっといていいから晩ご飯の支度でも始めるか?』


と言う翔の声に私は返事をしてまだ笑ってる二人を部屋に残し私は翔と二人で部屋から出た。



部屋を出ると部屋の外にカイザーとジュリアがお座りをし尻尾を振って翔が部屋から出て来るのをちゃんと待ってたみたいだった。


私はキッチンに行き袋から材料をだし肉じゃがを造る支度をしてたら翔が後ろから私にエプロンをしてくれた。