『海莉ちゃんは料理とかが得意じゃ無いから愛莉は海莉ちゃんの事を気にしてるんだろ?海莉ちゃんがOKして賛成したら愛莉はいいって事なんだろ?』


翔はどこまで私と海莉の事を理解してるんだか…


私が頷くと…



翔はズボンのポケットから携帯を取り出し誰かに電話を掛け始めた。



『あぁ~俺!今さっきの晩ご飯の話なんだけどさ…愛莉は海莉ちゃんがいいって言ったら俺達に晩ご飯を造ってくれるって言ってる。由良?海莉ちゃんの方はどう?』


と饗庭に電話を掛けてた翔。


運転中で危ないのにな…



そう思ってると…



『ヤッター!!そうか!海莉ちゃんも愛莉がいいって言ったらいいよ!って言ってくれたのか!』

と大きな声で喜ぶ翔に私はそんなに大きな声で喜ばなくてもいいのに…

そう思った。



電話口で饗庭さんはきっと耳が痛いだろうな…
そう思いながら翔をずっと観てた。



電話を切り携帯をジュースホルダーに突っ込んだ翔。


『愛莉!今からスーパーに買い物に行くからね。』

と言った翔の顔は本当に嬉しそうな顔をしてた。



翔は言った通り大手スーパーに車を停めた。