嫌なアイツ







海莉が私の妹だからみんなは大切にしてくれるの?


私はふと疑問に思った。


それって…


私の妹だから大切にしてくれるって意味なんでしょ?

なら海莉が私の妹じゃ無かったら?

一体どう成ってたと言うの?



相手にもして貰えないって言う事なの?

それとも酷い事をされると言う事なの?


その逆で…


私の妹だからこそ海莉に手が出せないと言うの?



私は思い切って饗庭さんにぶつけて訊いてみた。



「愛莉さんを翔が大切にする様に俺も海莉ちゃんを大切にしたいと思ってる。そう言う意味だったんだよ…」


言葉が足りなくてごめん…



そう言った饗庭さんに私はこっちこそ余計な事を訊いてごめんなさい。

と謝った。



翔は饗庭さんの話と私の話を真剣な顔をして聞いてた。



『由良?お昼から暇に成るんだよな?海莉ちゃんとは一体、何時に約束してるんだよ?』

と言う翔の問いに…



「13時にここで約束をしてるんだよ。それから何処か?に行こうと思ってたんだけどさ…翔と愛莉さんはデートだって海莉ちゃんから訊いてさ…せっかく4人でと思ってたらタイミング良く二人が現れて話すには丁度いいかな?と思ったんだよ!」


と饗庭さんが答えた