嫌なアイツ





私はその話を饗庭さんから訊き…


隣りの翔を見ると…



『そう言う事だよ。愛莉。解った?』


と翔は私の頭に手を乗せポンポンと頭を叩いた。



饗庭さんは…


「ちきしょ~!!翔に負けるなんて!先を越されるなんて!有り得ねぇ~!!」


と本当にくやしがってた。



その姿を見て私と翔はお腹を抱えて大笑いした。




あの場所に本当はもう一つ話の続きがあった。
饗庭さんが何故?
敢えて言わなかったのか?


私には解らなかったけど…






モーニングを食べお腹もいっぱいに成って腕時計を見たら9時前に成ってた。


饗庭さんはお昼から暇に成るから何処かに行こう!と言って来たので私は海莉が多分カフェに来るはずだから…
と言うと…



「海莉ちゃんとは昨日の晩にちゃんと時間と場所を決めてあるから大丈夫。」


と言った饗庭さんに私は思い切って饗庭さんに海莉の事をどう思ってるのか?訊いてみた。



饗庭さんは海莉を今は妹みたいにしか想えないと言う答えだった。


「妹みたいな感じから好きに成り恋愛に発展する事だってあるんだよ!それに海莉ちゃんは愛莉さんの妹だから大切にしたい…」


饗庭さんは私にこう言った。