嫌なアイツ






「愛莉さん?今の言葉は冗談だから…ごめんね。翔は遊ぶ女は居ないし都合のいい女も前から居ないから…こいつ廻りからホモじゃねぇ~の?って噂が出るくらい女は居ないから…安心して!」



饗庭さんの言葉を訊いても…


信用と言うか…

納得のいかない私。


現に目の当たりにしたから…


女の人と絡む翔を…


店の中で…



……………………。



『愛莉?誤解がない様に言っとくけど…愛莉の店で逢った女の人は翼の友達なんだよ…演技して貰ったんだ…愛莉の気を引く為にやって貰ったんだよ…』


ごめん…


そう言って鼻の頭を触る翔…



私は何も言え無かった…




「愛莉さん?本当にこいつは今、愛莉さん一人しか観て無いから…この俺が保証する!」

と言う饗庭さん…



私は解った…

と返事を返した。




返事を返した途端…



二人して大きな大きな溜め息を吐いた。



「翔?お前さ愛莉さんの前で一体なにをやったの?」


そう訊く饗庭さんに翔はこの間のお店での出来事を話した。



「そりゃ~愛莉さんが誤解しても仕方が無いわ!翔お前が悪い。」


饗庭さんに言われた翔は…