嫌なアイツ






「さっ!早く私も支度をしないと…。お客様が来る時間に成ってしまうわね!」

と母は自分の部屋へと行ってしまった。




はぁ~
邪魔くさい…


海莉に代わって貰おうかな?

私が店に行けば海莉と交替出来る…

そしたら…

私はお客様と言う人に逢わなくて良く成る。

父の代役を海莉に任せれば…



私は思わず…



よし!!

海莉と交替しょう!


そう思ってると…



玄関の呼び鈴が鳴った…

お手伝いさんが玄関に行き戻って来た。

私に…


〔本日、お約束されてました哀川様が到着されましたが…。愛莉お嬢様どちらにお通しすればいいでしょうか?〕

と言われ…



……………………。


哀川?

あ・い・か・わ?!


はぁ~ぁ???


い!

いっ!

いま!

哀川って言った?!



がぁ~

最悪じゃ…

今日は厄日だ…



母も着物に着替え部屋から出て来た。


お手伝いさんに母は


「大広間に通してそれからいつものをお出しして頂戴。」


そう言って母は私の方を観て…


「この間パーティーで紹介された哀川さんが今日は家へ来られる事に成ってたのよ。」

と母…