国立!
「先生なにしてるんですか」
不快感をあらわにしながら教室の中へ入っていく。
「あ、いや……生徒が机の中に持って来てはいけないものを隠し持っていないか調べていたのだ」
「うちの担任でもないのに? 生活指導でもないのに?」
無理矢理言い訳を考え出して取り繕うとする国立に、詰め寄る。
「生徒がいる前でやらなければ意味がないんじゃないでしょうか?」
「ま、まぁそうともいえるか。早く帰るんだぞ」
葉菜の目をろくに見もしないで、逃げるようにでていった。葉菜は怒りを込めた眼差しで姿が見えなくなるまで睨みつけていた。
なにあいつ!
人の机、勝手にあさって、何様のつもりなの‼
後でレンにいいつけてやるんだから。
自分でも気付かないうちにレンを頼っていることを葉菜はわかっていない。
「ノートは……」
椅子を後ろに引いてしゃがみ込んで机の中に視線を合わせる。
いつもなら教科書とノート、綺麗に左右に分けられているのに何もかもがごちゃまぜ状態だった。いかにも荒らされたって感じの様子に再び怒りが込み上げてきた。
勝手に人の物を見るなんて最低! プライバシーの侵害もいいとこだ!
目当てのレポートと資料を取り出しながら机の中も整理した。
イライラしながら机に向かっていた葉菜は、足音もなく再び近づいてきた国立の存在に気付かないかった。
「先生なにしてるんですか」
不快感をあらわにしながら教室の中へ入っていく。
「あ、いや……生徒が机の中に持って来てはいけないものを隠し持っていないか調べていたのだ」
「うちの担任でもないのに? 生活指導でもないのに?」
無理矢理言い訳を考え出して取り繕うとする国立に、詰め寄る。
「生徒がいる前でやらなければ意味がないんじゃないでしょうか?」
「ま、まぁそうともいえるか。早く帰るんだぞ」
葉菜の目をろくに見もしないで、逃げるようにでていった。葉菜は怒りを込めた眼差しで姿が見えなくなるまで睨みつけていた。
なにあいつ!
人の机、勝手にあさって、何様のつもりなの‼
後でレンにいいつけてやるんだから。
自分でも気付かないうちにレンを頼っていることを葉菜はわかっていない。
「ノートは……」
椅子を後ろに引いてしゃがみ込んで机の中に視線を合わせる。
いつもなら教科書とノート、綺麗に左右に分けられているのに何もかもがごちゃまぜ状態だった。いかにも荒らされたって感じの様子に再び怒りが込み上げてきた。
勝手に人の物を見るなんて最低! プライバシーの侵害もいいとこだ!
目当てのレポートと資料を取り出しながら机の中も整理した。
イライラしながら机に向かっていた葉菜は、足音もなく再び近づいてきた国立の存在に気付かないかった。