「それではこれから始業式を始めます」
体育館に全校生徒が集められ、マイクを通して式の始まりを告げられる。
結局、委員長が気になって少しも眠れなかった……。
足に力が入らない。立ってるのが辛い。
「大丈夫?」
前に立つ、あきが心配そうな視線を向けてきた。
「うん……」
なんとか答える。
「校長の話し、長いからダメそうだったら座っちゃいなよ?」
「うん、ありがとう……」
大体、うちの学校はなんで入学式とか卒業式はイスとか用意されるのに、始業式とか終業式は立ったままで簡単に済ますの? だったら話しも簡単に済ませてほしいよ。
心の中でうんざりしていると、始業式はやがて延々と続く校長の話が始まった。
『であるからして第2学期は1年の中で一番学ぶ日数が長く、皆さんには貴重な時間が与えられています。その時間をいかに有効に使うかでこの先の……』
あぁ、もうそんなことどうでもいいってば。
だんだん目の前が霞みかかっていき、手足の血の気がスッと引いていく気がする。
あ、まずい……。
やがて校長の声が遠くなり、視界が狭くなっていく。耳鳴りが大きく響いて、
立っている感覚が無くなった―――。
体育館に全校生徒が集められ、マイクを通して式の始まりを告げられる。
結局、委員長が気になって少しも眠れなかった……。
足に力が入らない。立ってるのが辛い。
「大丈夫?」
前に立つ、あきが心配そうな視線を向けてきた。
「うん……」
なんとか答える。
「校長の話し、長いからダメそうだったら座っちゃいなよ?」
「うん、ありがとう……」
大体、うちの学校はなんで入学式とか卒業式はイスとか用意されるのに、始業式とか終業式は立ったままで簡単に済ますの? だったら話しも簡単に済ませてほしいよ。
心の中でうんざりしていると、始業式はやがて延々と続く校長の話が始まった。
『であるからして第2学期は1年の中で一番学ぶ日数が長く、皆さんには貴重な時間が与えられています。その時間をいかに有効に使うかでこの先の……』
あぁ、もうそんなことどうでもいいってば。
だんだん目の前が霞みかかっていき、手足の血の気がスッと引いていく気がする。
あ、まずい……。
やがて校長の声が遠くなり、視界が狭くなっていく。耳鳴りが大きく響いて、
立っている感覚が無くなった―――。


