お休み処のベンチに座って
スマホいじってる若葉。


「若葉!お待たせ!」
「和香遅い!」
「ごめん!着てく服に迷っててさ!」

「所で、オシャレな古着屋さんって
この辺なの?」
「うん!少し奥ばった場所なんだけど」
私達は、幼稚園からの大親友。
お互いの初恋も、その後の恋愛も
みんな知ってる。大切な友達。
「行こう!」
「ちょと!待ってよ!」
走って来たから少し喉が渇いていた私は
バックから、お茶を出し口にして居たのに。

5分ほど歩き路地を抜けると、
最近都市開発とかって言って
新しいお店が出来始めた所。


「和香、ここ!」
「なんかオシャレ!」
ショーウインドに飾られた洋服に
「ねぇ!入ってみようよ〜!」
「そうだね、へへへへ!テンション↗️」

「こんにちは〜!いらっしゃいませ!」

デニムのショートパンツに
袖ふりのチュニックのお姉さん。

「あの〜。デニムのスカートって」
「あっ!有りますよ!昨日入荷したてのが!」

見せてくれたのは、ダメージ加工された
タイトミニ。
「和香!これ可愛いじゃん!試着しちゃいな!ねぇ!」
「ダメだよ!足太いし!ミニは…。」
「何言ってんの!太くないから!ねぇ!」
スレンダーな若ちゃんに言われても…。」
「早く!絶対似合うよー!」
「う…ん。試着だからね…。」

渋々、カーテンの中へ。

鏡に映る自分に
「ダイエットしとくんだったら…。」
「出来たの?」カーテンの向こうからする若葉の声。
スルーとカーテンを開けて
「はいてみた。けど…。」
恥ずかしくて下を向いていた。
なんかバッシュ??
若葉??そんなの履いてた??

「ふっ!可愛いじゃん!
そのスカートが!」
「へっ??あなたは誰??」

「いや…。ここにいろって
言われたからいたんだけど?」

若葉のキャピキャピ声が?

「若葉!!」

洋服の並んだ横から
顔を出し、
「へへへへ!和香にサプライズ報告!!
「どうも。若葉の彼氏の西條 佑っす」
「はじめまして……。」
なんか…複雑…。
「私だけハッピーなの悪いから。和香に
素敵な人紹介しようとおもってね⁉️」