薄暗い部屋に横たわっている わたしは なにをされているのか 全くわからなかった。 胸を揉まれ、服を脱がされ 「…」 「…」 どちらも話そうとせず 只々、水道の蛇口から落ちる水の音と 正確なリズムを刻み続ける秒針の音が 今でもその記憶を思い出させる。 月の光だけが 自分たちを照らしていた。