「んじゃ、委員長と副委員長 前に出て一言ずつ何かしゃべって」 がやがやと騒がしい教室 ぐるぐると回る頭の中 何で、なんで私が どうしよう、どうしよう 教壇の前に立つ私と その隣に立つ、背の高い男の子 すぅ…はぁ、と深呼吸 心臓ばくばくで 今にでも逃げ出したい だけど、くじ引きというものは 当たってしまったらそれに従うしかないわけで 担任の先生の 『めんどくさいからくじ引きで決めっか』 という意見に従うしかないわけで