つぼみは店を閉め、家に戻り、春彦を家に泊める事を話した。
「お母さま、いいですか？春彦さんを泊めたいのです。」
「惹かれたものがあったのですね？つぼみには。」
「はい、そうです。いいでしょう？」
「是非とも、母さまもお顔を拝見したいわ。」
「会ってくれるかしら…？春彦さん。」
「ゆっくりしてください、とお伝えしてかださいね。」
「えぇ。わかっております。」
客間に戻ると、つぼみは春彦に食事を出した。もう、午後の６時を過ぎていた。
「もう、６時頃か…。早いなぁ？」
「今日はあっという間ですね！春彦さん！」
「そうだね、毎日退屈だけど、今日は楽しいよ。本当に。」
「わたくしもです！春彦さん、またいらしてくださいよ！」
「もちろんだよ、また、抜け出してくるよ。」
「抜け出す…？」
「畑仕事からさ…！」
「えぇ！お願いします！」
「わかったよ、また来よう。」
「迎えに来てくださいよ？次会うときには。」