番のエージェント

突然現れた二人の若きエージェント達に、テロリスト達は浮足立つ。

「KGBっ?FBIかっ?」

「インフィニティ・セクターだバーカッ!」

愛銃マテバで次々にテロリストを無力化する霸龍闘。

「うろたえるな!相手は拳銃だ!弾幕張りゃあこっちが有利だ!」

ウルチェノフが叫ぶ。

装弾数も少なく連射が出来ない拳銃相手ならば、普通はテロリスト達の持つアサルトライフルの方が有利だろう。

しかし。

「何だあの拳銃!メチャクチャ連射してきやがる!」

「しかも弾切れしねぇっ!どういう事だっ?」

「冷てっ、冷てっ!何だこりゃ!氷じゃねぇかっ!」

延々と氷の精霊フラウが放つ弾丸に、テロリスト達は混乱する。

この極北の国で氷など浴びせられては、寒いどころではない。