まどろみの中浸る。

できることなら、覚めてほしくない。

ずっと何も考えないで生きていたい……。






ピッ……ピピッ……

あー……また……起きる合図が聞こえた……。


ピピピピッ!

あ「………うるさい!」


カチャっと押すと部屋は静けさを取り戻す。起きたくはない、けど起きなくてはいけないのだ。

ゆっくりと体を起こして、
そばに置いてある眼鏡にてを伸ばす。
何年も繰り返してきた作業だ。

髪は二つくくりにする。
新しい制服に身をつつむ。


制服が変わっただけで
中身は変わってない。
鏡を見ていつも思うよ。

あ「今日も地味だな」