「そうか、分かった」
「まぁあれだ、これからお互い頑張ろうな」
「ありがとう」
そして彼女は去って行った…
俺はカッコをつけたのだと思う。
平気だ、大丈夫、俺は心がハンパじゃなく強い。
そうやって自分を騙した。
〜1年後〜
毎週日曜、彼女と会っていた時間は消えて適当に過ごしている。
あれから俺は他人と付き合い、その果てに幸せな未来があるとは思えなくなっていた。
俺は自分を隠したし相手を何処かで遠ざけていたんだと思う。
それは彼女も同じで、それはどうしようもない事なんだと納得していた。
「おーい!はるきー!」
「明日合コンあるんだけどいかねぇか?」
「わりぃな!明日予定あるだ!また誘ってくれ」
行く気は0だった。もしそこで誰かと話し、付き合ったとしても分かり合って未来を一緒に歩くなんて出来そうにもなかったからだ。
朝起きる、仕事に行く、飯くって風呂入って寝る。
つまらない生活だが楽ではあったし、俺にはベストだと思った。
自分の居場所はこの部屋の中だと…