裏庭にたどり着いて
少し気が抜けた。

息を整え
そいつ、秋月の胸ぐらを掴んだ。



「ねぇ。バカなの?アホなの?両方なの?よくもふざけた名前を呼んでくれたわね。どうしてくれんのよ!秋月!」


秋月は嬉しそうな顔で私を見た。

キモい…
なにこいつ。
怒鳴られて笑ってんの?



「花ちゃんの敬語嫌いだったから嬉しいなー。」




は?









あ!






「お、お前があんなことしなければ…私はもっと穏やかな性格で敬語で…」





頭の中が混乱している。

自分の言ってる言葉も意味不明。



だけど言えるのは
こいつのそばに居るのは危険だ。


今までの自分がどこかに行ってしまいそうな…