ドーーーーーーーーン
角を曲がったところで誰かとぶつかった。
「痛ってぇ…」
「キャア、ごめんなさい!」
慌てて謝り頭を下げる。
(あれ…?でもこの声…)
「と思ったらリセじゃん」
「あ、やっぱりハル!
ごめんね、大丈夫だった!?」
「大丈夫じゃない、足死んだ」
「えっ!?
あーーーーーー!!!!」
慌ててハルの足の上に乗ってるボトルいりのかごを持ち上げる。
「ごめんなさい……」
「いいよ、ほらそれ貸して」
そう言ってわたしの手からかごを奪い去り歩きはじめるハル。
「え、ちょ、待ってよハル〜!」
ハルの背中を追いかけるわたしの胸はなぜかいつもより速く鳴っていた。

