花見 瑠子。大学3年生、20歳。

今、あたしはお洒落な大きな家の前にいる。

…今日から住む、あたしの新しい家。



門の横にあるインターホンを鳴らす。



「…はい」



男の人の声が聞こえた。



「きょ、今日からお世話になります。花見 瑠子と申します…!」

「少々お待ちくださいね」

「はい!」



優しそうな人で一安心する。
今のはきっと、大家さんだよね?

すると、門がゆっくりと開かれた。



あたしは扉の方へと歩き出す。