「修士?」


ちょっと怒気の含んだ声で俺の名前を呼ぶ母。


「なぁ母さん、どうやったら綾乃会えるかな。」


「…修士、可笑しな考えをするのはやめなさいよ。」



母のその言葉は俺が何を考えているのかわかってるみたいだ。


って、こんな事してれば誰でもわかるか。


心の中で笑って自分の手首を見る。



「あーあ、死ねなかったなぁ。」



そう言葉にした瞬間思いっきりグーで殴られていた。