「へぇー!赤石くんと飯倉さん幼なじみなんだぁー!どうりで仲がいいのね(*´∀`)」

「そ、そ!あ、俺のこと介って呼んで!」

「わ、私も彩凪でいいよ!」

「あ、うん!でも呼び捨てってなんだか苦手なんだぁ。だから…うーん。
たーくんとさなたんでいい?」

((か、か、かわいい…))

「たーくんか…い、いいよ///」

「わたしもOK♪」

「うん、ありがとう♪わたしのことは夢生でいいからね♪」

「うん!」「おう!」

なんだ、私でも普通に話せる…。
この子とは…夢生とは仲良くできそう…。

そう思うと自然と笑みが零れてきた。

それを見た介はなにやら微笑みながら
「よかったな」
と耳元で囁いてきた。

ボッと耳が熱くなる…。

「う、うん///」

「そーいえばさ、見つけたのが嬉しくて思わず参加しちゃったけど…もしかして2人って付き合ってるの?」

またさらに顔が熱くなった…

「ないないないないない!!!
介はただの幼なじみだから!ね?介?」

タイミング良すぎかよっ。
焦って逆に不自然になっちゃったじゃないかっ。

「お、おう、そうだな。」

介は顔どこか寂しげな顔で夢生に笑って見せた。

「なんだー、よかった..。
カップルのラブラブタイムを邪魔しちゃったかと思った☆」

「夢生ってばホントにそんなんじゃないからねーw」

「はいはい、わかったわかったw」

「そういえばさ、むーはなんで屋上来たの?」

そういえばそうだ。こんな明るくてかわいい転校生が初日からほったらかしにされるはずがない…。

「え、えーとね、
なんかみんなにお昼誘われたんだけど…
人が多すぎて逃げてきちゃった……
ああいうの苦手で……」

あぁ、私と一緒だ…。
なんかますます夢生に親近感を覚えた。

「みんなと仲良くはしたいけどグループとかそういうのがどうも好きじゃなくて…」

「そか…じゃあ、俺たちとお昼食べよう!」

「え!いいの?」

「全然いいよー!むうがいた方が楽しい☆」

「な、俺だけじゃ物足りなかったのか?」

「あははははは。」

夢生がクスッと笑った。

「ありがとう。わたしも2人が一緒だと楽しい♡」

「じゃあ、決まり!明日も昼休みここでな!」

キーンコーンカーンコーン♪

「あ、予鈴。やばい。時間ないじゃん。」

「次、移動教室じゃん!急げー!」

急いで立ち上がり屋上の扉を開けると3人で廊下を全力疾走した。