キーンコーンカーンコーン♪

「はい！席ついてー！今日は転校生を紹介します。中澤さん、入って」

「はいっ！」

「○○中から来ました！中澤夢生です！
よろしくお願いします！」

彼女は小柄でとてもかわいらしかったが堂々としていてなんだか大きくみえた。

まぁ、私とは無縁な子だ。
席も遠いしあまり関わらないだろう。
そんな気持ちでいた。

休み時間、彼女はすぐクラスに馴染んでるようだった。わたしが普段居づらさを感じているにいるグループとも何くわぬ顔で仲良くしていた。
そんな彼女をみて私は自分に劣等感を感じた。

昼休み。わたしは介に誘われて屋上でお弁当を食べていた。

「ねぇ、介。あの、中澤さんどう思う？」

「ん？俺はハキハキしてていい子そうだと思うよ？しゃべりやすかったし。彩凪も話してみなよ。」

わたしなんかと彼女が話してくれるだろうか。そんな気持ちさえしてきた。

すると、ガチャッ！という音とともに屋上のドアが勢いよくあいた。

「あ、中澤さんじゃん！」

「あ！同じクラスの！えと…飯倉さんと赤石くんだ！」

「もう名前覚えてくれたの？早いなぁw」

「へへ///名前覚えるの得意なんだー♪
わたしも一緒にお昼食べていい？」

「もちろん！！いいよな！彩凪？」

「う、うん。」

「やった♪ありがとう♪」

予想外の展開だった…。