教室のドアをガラッと開けると1人での少女がこちらへ突進してきた。

「おっっっはよおおおおおーーー!!!」

私は迷わず受け止めた。あ、足痛い…。

「おはよ、むう♡」

「会いたかったよー!さなたぁん♡」

あぁ、かわいい。
彼女は中澤夢生(ナカザワムウ)
私の大事な友達のひとり。
身長は小柄で何をやってもかわいい。
しかし、見かけによらず運動神経はよい。

「おはよ!むー!」

「あ、たーくんもおはよ!」

彼女は中学から私達と一緒でよく遊んだりしていた。
ちなみにたぁーくんとは介のこと。

「今日も2人はほんとに仲良しだねぇ♡」

「だろ?俺ら仲良しだもんなぁw」

「いや、たまたまだから✋」

「なんだよーほんとは嬉しいくせにw」

「さなたん、素直じゃなぁーい♡」

「ほんとだよーw彩凪そっけないからむーとイチャイチャしちゃうぞーw」

「あ、夢生は私のだからだめ♡」

「わたしも、さなたんの方がいい (⌒ ͜ ⌒)」

「う...俺のポジションは…。」

まぁ、こんな感じで楽しくやっている。


私にとっての大事な友達、夢生だが
私はひとつだけ彼女に話せないことがあった。

それは…