「転入生の、相川 凛さんです」


先生がそうわたしを紹介した。
クラスの中からおぉ、と声があがる。





「よろしくお願いします」




顔を上げたとき、目があった。
和……くん


同じクラスなんだ。ちょっと嬉しい自分におどろく。



あの、朝の出会いから数時間たった。




朝日に輝いた、茶髪。一目見たときからチャラチャラしてる人だとはわかった。でもすごく綺麗な顔をしてて、背が高くて…。


チャラチャラしてる人は嫌いなはずなのに、何か優しさを感じる人だった


すごく不思議な人……。



「席はあの窓際の一番後ろですよ。みなみさん!」


はぁい、と教室の後ろで手があがった


わたしはその子の隣に座った。窓から海がよく見える席で、嬉しかった