まずびっくりしたのは同じく学年の色のリボンなのに見たことがないやつだったこと。
俺の学校はそんなに大きくない。学年に4クラスだけ。しゃべったことがないやつはたくさんいるけど、顔を見たことがないやつはいない。
転校生?
そして、射抜くような鋭い目を持っていたこと。綺麗なつり目気味の目だった。てゆうか、こいつは美人だった。
学校にべたべた化粧して、かわいくなろうとしてるやつはたくさんいるけどそうゆうやつとは違った飾り気のないのに、綺麗な子だった。
黒髪のセミロングがよくにあっていて、なんかなんでもできそうな子に見えた。
しばらく見つめ合う。鋭い目線のくせにあきらかに向こうはとまどっていた。
「何、してんの?」
彼女の目線がずれた。そのとき、俺は息をしていなかったことに気づいた。緊張してる自分に気がつく。
「転校してきて……海に行ってみようと思ってきたら、何か光って…そうしたらあなたがいて……。」
「俺がこれを投げようとしているのを見ちゃったわけか」
俺はそういって、右手のネックレスをぶらぶらさせた。彼女が右手のネックレスを見つめる
「すごく綺麗……」
彼女が目を開いて言った