キミはまるで海のようで


大きな公園のトイレの裏に無理やり連れてかれたわたしは、何をされるかだんだん想像がついてきた




運悪く、公園には誰もいないし下校中の生徒もいない



「大丈夫だよーほら、泣かないで?……かわいーからさ、ちょっと一緒に遊ぼうかなって……」


1人がにこっと笑って近づいてくる
そしていきなり、わたしは壁に押し付けられた



「いやっ‼︎」


「思っただけだよ」


耳元にそう囁かれた瞬間、リボンをとられた。
セーラーを無理やり脱がされる



わたしはもう声も出なかった



しかし、すぐにいきなり先輩の腕の動きが止まった


おそるおそる目の前の先輩を見上げると、ある一点の方をみんな見ていた



「……何、してんだよ」



この声…………


信じられない思いだった



‘‘何、してんの?”




あの朝と…同じ声
だけど、もっとはげしい声





視界がにじむ。その中に和がいた