キミはまるで海のようで



わたしの前には、数人の男子高生がいた


同じ制服なのに、みんな茶髪にチャラチャラしたアクセをつけている


同じ学校の人とは思えない



たしか……三年に、この辺りで有名なすごい悪い先輩がいるって…その人たち⁉︎



「キミ、?あいかわ りんって」



リーダー格らしき1人が薄く笑いながら聞いてくる



やばい……!どうしよう!怖い!!



ここは学校から直線で海通りの道に出たところだ。学校まで直線だけど坂だし、しばらく行くまで民家もない!

それにカラダがだるすぎて走ってもきっと逃げられない…



「…ち、ちがいます」



わたしはカスれた声でそう答えると、ちょっと笑って「じゃぁ…」と先へ行こうとした



「おっと」



すると、さっと他の男子高生が来てわたしはあっというまにかこまれてしまった

みんな笑っている


「や、やめてください」



恐怖で足がガタガタと震え出した
わたしは震えがひどくなる前に!と一かバチがにかけていきなり走りだした……が


がしっ


「きゃぁ!」



腕をつかまれ、あっというまにお腹に手を回された



「い、…いやだ‼︎」



カスれた声で言っても、大した大きさにはならない




わたしはそのままひきずられるように、すぐ近くの公園へ連れて行かれた