「夏祭り?」


そうそうっと真希がはしゃぐ
今は部活の帰りで、最近はわたしと和、圭介くん、真希で一緒に帰ってることが結構ある。この3人の前だと、わたしは自然にふるまえるんだ…


「夏休みのはじめの方にあるからさ、四人でいかないか?凛はここのお祭り初めてだろ?」


圭介くんがわたしに聞いてきた。わたしはうなづく


「…でも、お前ら二人きりのがいーんじゃないの?」



和が不思議そうに聞く




……確かに



すると2人は顔を合わせ、少しにやりとすると、


「大丈夫!二日目は2人で行くから!」


と言った。



ふぅん、と和がどうでも良さそうに返事する



さっきの2人の笑みが少し気になるけど、和と一緒に行けるのが単純に嬉しくてすぐにそんなことは忘れた。


……まさか、後にこの2人がわたしに波乱を呼ぶなんて思いもしなかったんだ……




「の前に、凛はともかく真希はテストやばいんじゃないの?赤点だと夏休み中補修があるんだろ。」



和がそう言った。
いやぁぁと、真希が叫ぶ。真希はこの中でもダントツに……頭が悪い



圭介くんはバスケ部の部長なくせして学年トップの秀才だ。一体どんな頭しているのだろうか……。わたしと和は同じくらいで普通よりちょっといいくらい。




「真希、俺が教えるよ。」



圭介くんがさらっと言う。



「本当⁈きゃー、ありがとう!」



真希がまた騒ぐ



「あと一週間でこいつの頭をどうにかするなんていくら圭介でも無理だろ。」



ははん、と和が笑っていった。なによ!と真希がどつく




私は笑う




夕方の海はまぶしくて、私たちをオレンジに包み込む。わたしはすごく幸せだった。三人が大好きになっていた



夏休みまであと一週間、7月の下旬だった