「ごめん!今日圭介と一緒に帰りたいから、部活後のボール磨きできない!」
部活に向かう途中、真希が手を合わせてきた。
二週間に一度、マネージャーはバスケットボールをきれいに磨く。一個一個やっていくからなかなか時間がかかる作業だけど、真希と一緒にやっていると話はつきなくて、わたしはこの時間が好きだった。
「あ…わかった。まったく、ラブラブだなぁ」
なんてちゃかしながら、あのボールの数を一人では磨けないから誰か手伝ってもらわなきゃとちょっと落ち込んでいた。
真希はおしゃべりだから、こっちは聞いているだけで楽しいし、無理に話題を探さなくてもいいけど……
「あ、助っ人はひとり頼んであるから!」
「え?…だれ?」
聞いたけど、その時ちょうど体育館についてしまい、他の部活の大きな声にわたしの声は簡単につぶされてしまった。真希には聞こえなかったっぽい…
え、誰かな。気まずくならないかな……?
不安になりながらいつも通りジャージに着替えた
でも、練習している西島くんにすぐに目がいってしまい、なにも考えられなった…いつもそうだ
バスケをしている西島くんは本当にかっこいい
すごく速いのに…まるで指先にボールが吸い付いているみたいに、美しさを感じる。西島くんは指がきれいな人だって、最近気がついた
鼻が高い整った顔に、バスケの時はすごくかわいく笑みが浮かぶ
そういえば、西島くんは普段あまり大声で笑ったりしないな…満面の笑みを見せることも少ない
もともとクールなキャラなのか、友達とも微笑している時のが多い。だから、わたしはバスケの時に見せる西島くんの笑顔に魅せられたようになる
…しかし、それはわたしだけではない。西島くんは普段さすがにあれだけの美男子だけあって女子からの人気は確かにすごい
真希がもう何回も告白されてるって言ってたな…それを考えると少しやな気分になる
でもきっと…西島くんの涙を知っている人はいない
「凛!後はよろしくね‼︎」
部活が終わり、凛は着替えた圭介くんと手をつないで帰っていった。家が近くて幼ななじみらしい
って、助っ人でだれだ!もう後は数人の男子バスケ部しかいないし
もう、時間は6時半だった。他の部活の人もちらほらしかいない
だれだろ……
部活に向かう途中、真希が手を合わせてきた。
二週間に一度、マネージャーはバスケットボールをきれいに磨く。一個一個やっていくからなかなか時間がかかる作業だけど、真希と一緒にやっていると話はつきなくて、わたしはこの時間が好きだった。
「あ…わかった。まったく、ラブラブだなぁ」
なんてちゃかしながら、あのボールの数を一人では磨けないから誰か手伝ってもらわなきゃとちょっと落ち込んでいた。
真希はおしゃべりだから、こっちは聞いているだけで楽しいし、無理に話題を探さなくてもいいけど……
「あ、助っ人はひとり頼んであるから!」
「え?…だれ?」
聞いたけど、その時ちょうど体育館についてしまい、他の部活の大きな声にわたしの声は簡単につぶされてしまった。真希には聞こえなかったっぽい…
え、誰かな。気まずくならないかな……?
不安になりながらいつも通りジャージに着替えた
でも、練習している西島くんにすぐに目がいってしまい、なにも考えられなった…いつもそうだ
バスケをしている西島くんは本当にかっこいい
すごく速いのに…まるで指先にボールが吸い付いているみたいに、美しさを感じる。西島くんは指がきれいな人だって、最近気がついた
鼻が高い整った顔に、バスケの時はすごくかわいく笑みが浮かぶ
そういえば、西島くんは普段あまり大声で笑ったりしないな…満面の笑みを見せることも少ない
もともとクールなキャラなのか、友達とも微笑している時のが多い。だから、わたしはバスケの時に見せる西島くんの笑顔に魅せられたようになる
…しかし、それはわたしだけではない。西島くんは普段さすがにあれだけの美男子だけあって女子からの人気は確かにすごい
真希がもう何回も告白されてるって言ってたな…それを考えると少しやな気分になる
でもきっと…西島くんの涙を知っている人はいない
「凛!後はよろしくね‼︎」
部活が終わり、凛は着替えた圭介くんと手をつないで帰っていった。家が近くて幼ななじみらしい
って、助っ人でだれだ!もう後は数人の男子バスケ部しかいないし
もう、時間は6時半だった。他の部活の人もちらほらしかいない
だれだろ……