「ねえ、部活決まった⁈」




朝教室の席につくと、南さんが話しかけてきた




「ううん……まだ全然決まってない……かな」


そう言うと、南さんの顔が輝いた。思いっきり嬉しそうにしている。そしてきらきらした目で言ってきた




「男子バスケ部のマネージャーやらないっ?」




「マネー…ジャー?」


わたしは意外な言葉にすこしおどろいた



「そう!わたしそうなんだけどね、女子マネ実は私しかいないの〜!後輩が入ってきてくれると思ったら入ってこなくてさー!先輩はもうインターハイ終わったらすぐ卒部しちゃうじゃん?」




「……でもわたし、ずっとテニス部だったからバスケのこと何もわからないよ?テニス部に入るつもりはないけど…」


「そんなのぜんっぜんへーきへーき。わたし女子ひとりでさみしいんだ!よかったら、今日見学してよ、お願いっ!」





パンっと南さんが手を合わせる




バスケ部のマネージャーか…興味なかったけどそれなら男子と南さんしかいないし…いいかも。どうせ今日どこに行くか決めてなかったし。



「うん、!じゃぁ、今日お願いします」




やったぁっと南さんが喜ぶ。そのとき、教室に西島くんが入ってきた。凛があ!って声出して、西島くんのところに行く。




「やーまーと!凛がね、バスケ部のマネ今日見学してくれるってさ!!」


そっか、西島くんバスケ部だったな…




西島くんがこっちを見てきた。一瞬目が合う




ドクン




心臓がなった





西島くんはすぐに南さんを見ると、よかったな真希って言って席に着いた





わたしは、動けなかった。心臓が…なんで。それに、西島くん、南さんのこと真希って…他の女子はみんな名字で呼んでるのに




なに、この気持ち……