「やーまーとくん」


放課後のチャイムがなったとき、同じバスケ部の鈴木 圭介 (すずき けいすけ)が話しかけてきた。


「んだよ、ベタベタすんな男のくせして」


絡みついてきた圭介の腕をふりほどく。圭介はにやにやしながら外を親指で指差した


「お呼びですよぉ〜、今日は何年何組かなぁ」


圭介が指差した方に、女子が3人見えた
赤いリボンが見える。下級生か




圭介の言葉を無視して、俺は女の子たちの方に向かった



きゃぁっと、女子が声を上げた



「…何か用かな?」



真ん中の1番小さい子があとの二人に、ほら!と押された




「あ、あの!……はじめて先輩を見たときからずっと気になってました!わたし、1年3組の山崎めいっていいます!よかったらLINEください」



こっちがびっくりするぐらいの早口で一気に言うと、紙切れを渡されて、走りさっていった