僕は、死にたい。



びゅうぅうぅぅっと強い風が吹き荒れている。そのせいで制服のスカートがバサバサと暴れている。
黒川凛がいる場所は学校の屋上だ。
しかし、ただの屋上ではない。
凛がいるのは屋上のまわりを囲っているフェンスの外にいる。
ただの屋上、と言うより、かなり危ない所にいるのだ。でも、これでいいのだ。
死ぬためにここにいるのだから。

「おいっ、やめろ!!」

叫ぶ声が聞こえる。でも、そんなものにはどうでもいい。

ーーやっと、やっと死ねるのだ。

凛は空へ一歩を踏み出す。
重力に逆らえず、体が傾く。
自然落下の法則に沿って体が勢いよく落ちていく。