ザァァァ ザァァァ ゴロゴロッ

戦が始まる。なんて幸運。雨が降ってくれるなんて。
 「皆の者!すぐ近くにパテス軍がいるそうだ!準備はいいな!かかれ!!」


 一方、パテス軍は。
 「もう少しで、グランダ家につく頃だ!良いか皆の衆よ!ロクサーヌ・グランダを倒すのだぞ!しかし、この雨ならグランダ軍に気付かれず行けるだろう。」

ダダダダダダダダダダッ

 その時パテス軍は察した。この戦い、パテス軍は負けるのであろうと。しかし、逃げなかった。いや、逃げれなかった。

キンッ カッ ギィィ

 「くっ。なぜだ!俺は、お前らグランダ軍が気付かれずに移動して倒そうと思っていた。なぜだ!!」悔しそうにパテス軍の王が、ロクサーヌ王に問いかける。


 「すまぬな。我々の国には、優秀な人材がいるからな。お前達には亡くなってもらうぞ!」

 タカタカッ ザシュ ガッ
 「負けない!皆を守るためにも負けられない!絶対に!」
そうやって、戦は二時間程度で終わった。

勿論、グランダ軍が勝った。