………………さて。あの二人がうたた寝をしている間に。この、スピードワゴンが昔話でもしましょうか。なあに。ただの老いぼれの法螺話(ほらばなし)だとでも思ってくれればいい。さて…。話すとするか。

アヴドゥルとポルナレフがヴァニラ・アイスと戦った時のことじゃ。
後ろにいたヴァニラ・アイスに、誰一人として気づかなかった。しかし、壁に書かれた落書きを見つけたアヴドゥルは、後ろにいたヴァニラ・アイスの存在に気づくことができたのじゃ。