ドッカァアアアア〜〜〜〜〜〜ン!!!
「なんだなんだ!?朝っぱらからこの音は!?」
突然起こったこの大きな音。その音のせいでせっかく眠りに入っていたところなのに起きてしまった。
「今は…何時ごろだろう?」
そう思い、枕元に置いてあった目覚まし時計に手を伸ばす。すると、今自分がいる部屋のドアが
      『バギッ』
という鈍い音をたてて倒れた。そしてその瞬間に…。

「オッハヨーウ!アヴドゥル♪」
という、陽気で可愛げのある声と供に、その体かがくっついてやってきて私の膝の上を乗っ取った。
「…ああ。おはよう。ポルナレフ。」
もう、この様な仕打ちを受けるのにも慣れてしまい、普通に挨拶を交わした。
彼女の名は、
『ジャンヌ・ノエール・ポルナレフ』。
かつてはDIOの支配下にあり、DIOを倒しに行こうとする私達を殺そうと送られてきた女性だった。
彼女の一人称は『オレ』で、まあ女性らしさもない様にも見える。しかし、私にしか知らない、彼女の可愛らしい一面があるのだ。
「…。今日もまた、一段と美しいな。ポルナレフ…。いや、ジャンヌ、と呼ぼうか?」
私はいたずらっぽく膝の上にいるポルナレフに語りかけた。すると…。
「…………。は、はあああ?!///な、に言ってんだよ!///…お前らしくねぇぜ!」
耳まで真っ赤にして私の膝の上で照れ隠しに寝転んだポルナレフ。彼女の可愛らしい一面と言うのは少しでも誉め称えると小さくなっていき、恥ずかしさで震え上がってしまうのだ。そんなポルナレフがなんだか猫のようだと思えて、小さく微笑んだ。
「ハハハ。冗談だよ、ポルナレフ。一部は本当のことだがな…。」
寝転がりながらも頬が桃色に変わっていくのを見て、私は満足をして、頭を撫でてやった。