「スクールバッグ無駄に重くない?」


「そのうち慣れるよ」


「別にまだランドセルでいいじゃん」


「立ち止まらないで、歩いて!」




スクールバッグがこんなに重いものだとは思わなかった

スカートだって膝下で




首元のへなへなしてるリボンだって苦しくなるくらいまで上げて結んで

髪の毛だってただの"ひとつむすび"




少しの反抗心で開けた丸襟のブラウスの第一ボタンは、リボンで隠れてなんの意味も無くなっていて

校門をくぐる前から私の気分は憂鬱で、楽しい中学生ライフなんて迎えることさえできないように感じた