ピエロ



でも、気づいたときには遅かった。


「大丈夫。愛してくれる誰かが

触れてくれれば外れるし、」


指先がお面に触れていた。

不思議な力で、手がお面を顔へ。

俺はそれに抗えない。


「それに、もし外れなくなっても大丈夫。」


ピピンの笑みが深くなる。










「だって、君は……











外す必要、ないでしょう?」








そのお面は、俺の顔に着けた瞬間に

俺の顔と同化し、お面を着けているなんて

わからなくなった。