ピエロ



そして、考える。


「俺は、このままでいたい。

変わりたくない。

ニコに気づかれて、

これ以上悲しい顔させたくない。」


「つまり、できるなら、

その醜い感情を隠してしまいたい、と。」


〝醜い〟


その言い方に、一瞬どきりとしたが、

その通りなので何も言えない。

言わない。

代わりに無言で頷いた。

ピピンは満足そうに笑った。