ピエロ



レイは謙遜するが、それなりに速いと思う。

少なくとも、上位には入っている。


ぼんやりと考えているうちにレイが走り終えたみたいだ。


「2分2秒53!」


うん。中学男子としては早い方じゃないかな?

よくわからないけど…。


「レイ、お疲れさま~。

相変わらず早いね~。」


戻ってきたレイに声をかける。


「おう。ありがとう。

ってそれ嫌みか?

お前の方が余裕で早いだろ。」


半笑いで言ってくるレイ。

笑顔で突っ込んでくる。

こういうノリの良いところがレイの良いところだ。

いつも明るくて優しいから、一緒にいて安心する。