星空の下。




引越しのトラックの音が、小鳥のさえずりをかき消す。


「春野さん、そろそろ時間になりますが……。」


トラックから顔を出した若い男性は、そばにいた伯母に声を掛けた。


「あら、もうそんな時間なのね。」



伯母は、少し悲しそうな顔をして私を見る。


「みずきちゃん? もう、いいかしら……?」


そんな顔されたらこっちまで泣きそうになる。


「伯母さん、そんな顔しないで下さい。私は大丈夫ですから。……でも最後に、後5分だけでいいので。1人にしてください。」


伯母さんは、わかったわと言うように頷いて後ろを向いた。